| 理事長メッセージ |

同窓会に出席した。今は亡き大手金融会社の同窓会で、入社して早々に退職してしまったぼくにとって、同期の仲間と会うのは実に15年ぶりのことだった。97年の秋、その会社が破綻したというニュース聞いて驚きもしたが、当時海外で生活していたこともあって、なんとなく自分とはかけ離れた世界の話のようにも感じた。それ以来、その会社や同期の仲間のことを思い出すことはほとんどなかったのだが、久しぶりの同窓会開催の案内を見て同期の仲間に会えるのがとても楽しみだった。
15年ぶりに会う同期は、みな元気そうだった。当時110名いたうちの20名ほどが出席をしたのだが、かれらのほとんどが都内の金融、保険、製造などの大会社に勤務している。なかには小学校の教員やTV局員や警察官という変りダネもいたが、地方の中小企業の経営者はぼくひとりだった。
昔話や、仕事の話、家族やプライベートの話に花をさかせ会は大いに盛り上がった。都内の大手企業のサラリーマンはみなそれぞれ優秀で、社内で着実に出世しているようだった。新卒で20代の若者のころに比べると、やはりずい分と立派になっていて、かれらのがんばっている姿をみて、うれしくおもい、また大いに励みになった。
15年前、確かにぼくもかれらと同じ世界にいて、都内に勤務し、社内で出世してやろうという目標をもっていた。しかし、今こうして振り返ってみると15年の間にずい分と考え方、生き方も違ってきたようにもおもう。日本経済の動向や、為替や株の値動きなどはさすがにみな詳しいし、いろんな勉強もしているが、じぶんたちの住むまち対する想いや地方分権、地域参加などに関心が希薄なのかな、とわずかな時間の語らいの中でそう感じるのは、ぼくがJCにどっぷりと浸かってきたせいなのかもしれない。
JCに魂と力を注ぐことができるのは、職場や家庭の理解と犠牲の上に成り立っていることをぼくらは忘れてはならないし、こんな時代にJCをできる恵まれた境遇にも感謝をしなければならない。JCをやらなくても、それはそれで人生はおおいに充実できるのだろうけれども、JCでしか学べないことはたくさんある。このまちに骨を埋めると覚悟を決めたいち市民として、地域に根ざした中小企業のいち経営者として、そして子どもたちにこの地域の魅力を伝えるひとりの親として、このまちで生きていくうえで必要な多くのことをJCはぼくに教えてくれた。多忙な毎日でなかなか気がつかないものだが、9年間のJCライフを振り返ると、ぼくの人生に与えた影響の大きさははかり知れない。
LOMの卒業式と理事会も終わり、2009年の終わりがもうすぐそこまで来ている。卒業しても地域に貢献するのがJCへの恩返しだと思う。そしてこの先頻繁に行われるであろうJCの同窓会に、胸をはって出席することも。
これまで支えてくれた方々、そして応援してくれた全ての皆様に心から感謝申し上げたい。
1年間本当にありがとうございました。
2009年12月 社団法人平塚青年会議所 第51代理事長 加川 淳

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